ルータモードについて
Ciscoルータの設定をしていく上で、まずはルータモードについて理解しておく必要があります。
ルータモードは、階層的にコマンドを管理することで、ユーザーへの操作性を高めることを目的とする他に、各ユーザーによってルータへの操作可能範囲を制限することでセキュリティを確保することを可能にします。
ルータはネットワークの中枢を担っている機器となりますので、セキュリティに対しては最大限に留意する必要があります。
ルータモードの遷移図
ルータモードにはたくさんの種類があり、初めは覚えるのが大変かもしれませんが、階層的にコマンドが整理されることにより、一度覚えてしまえば逆に、操作に迷うことが減ります。
モード名 | 主な概要 |
---|---|
ユーザーモード | ルータ設定の確認 |
特権モード | ルータ設定の確認・読み書き、トラブルシューティング |
グローバルコンフィギュレーションモード | ルータの設定 |
インターフェイスコンフィギュレーションモード | 各インターフェイスの設定 |
ラインコンフィギュレーションモード | コンソール接続の設定 |
ルーターコンフィギュレーションモード | 各ルーティングプロトコルの設定 |
各ルータモードへの遷移コマンド
- ユーザーモード コマンドなし
- Router>
- 特権モード enableコマンド
- Router>enable
Password
Router#
- グローバルコンフィギュレーションモード configure terminalコマンド
- Router#configure terminal
Router(config)#
- インターフェイスコンフィギュレーションモード interfaceコマンド
- Router(config)#interface ethernet 0
Router(config-if)#
- ラインコンフィギュレーションモード line consoleコマンド
- Router(config)#line console 0
Router(config-line)#
- ルータコンフィギュレーションモード routerコマンド
- Router(config)#router rip
Router(config-router)#