拡張編集機能
Ciscoルータやスイッチを設定する上で、Cisco拡張編集機能(ショートカットキー)を使うと非常に便利になります。
拡張編集コマンド一覧
コマンドキー | 説明 |
---|---|
Ctrl+A | コマンドラインの先頭に移動 |
Ctrl+E | コマンドラインの最後に移動 |
Esc+B | 1語戻る |
Ctrl+F | 1文字先に進む |
Esc+F | 1語先に進む |
Ctrl+D | 1文字削除(右) |
Backspace | 1文字削除(左) |
Ctrl+R | 1行再表示 |
Ctrl+U | 1行削除 |
Ctrl+W | 1語消去 |
Ctrl+Z | グローバルコンフィギュレーションモードもしくはインターフェイスモードを終了し特権モードへ戻る |
Tab | コマンド入力補完 |
良く使用するコマンドとしては、「Backspace」の他、「Ctrl+U」や「Ctrl+Z」、それからTabキーによるコマンド入力補完になるかと思います。
特に、Tabキーによるコマンド入力補完は長いコマンドを入力するときやコマンドの綴りをはっきり覚えていないときなどに非常に役立つ機能となるので、必ず覚えておきましょう。
コマンド入力補完
Router#show run Router#show running-config
上記では、「show run」まで入力した後、Tabキーを押した場合の表示例です。
Tabキーを押すことで、コマンドの残りの綴りを補完してくれます。
この場合、「show running-config」まで自動的に入力されるので、そのままEnterキーを押下すれば、コマンドが実行されます。
ただし、コマンドを一意に判別できるまで入力しなければ補完されません。
Router#show r Router#show r
「show r」まで入力した後、Tabキーを押しても「show r」までしか返されません。
そして、この状態でEnterキーを押してもエラーとなります。
Router#show r % Ambiguous command: "show r"
これは、「show r」に続くコマンドがまだ複数あることを意味しています。
ヘルプ機能で確認してみましょう。
Router#show r? radius random-detect-group region registry reload rhosts rif rmon route-map rtr running-config
このルータ場合、「show r」に続くコマンドが全部で11個あることがわかります。
※コマンドの補完を行わなくてもコマンドを一意に判別できるところまで入力しEnterキーを押下することでCiscoルータはコマンドを実行してくれます。つまり上記例の場合、「show running-config」と「show run」や「sh ru」は同じことです。
CCNAを目指す場合、試験問題の出かたがまちまちですので、当サイトでは省略形、完全形を織り交ぜています。ただ、覚え方としては、完全なコマンドを覚えるやり方の方が良いでしょう。完全なコマンドを覚えておけば、おのずと省略形も見えてきます。