ヒストリ機能
ヒストリ機能は、ルータ・スイッチを設定・運用していく上で一番良く使う機能と言っても過言ではないでしょう。
ヒストリコマンド一覧
コマンドキー | 説明 |
---|---|
Ctrl+P(または↑) | 前に入力したコマンドを表示 |
Ctrl+N(または↓) | 次に入力したコマンドを表示 |
show history | 入力済みの最新10コマンドを表示(デフォルト設定の場合) |
show terminal | ターミナルコンフィギュレーションとヒストリバッファサイズを表示 |
terminal history size | バッファサイズの変更(最大256) |
過去に入力したコマンドを確認することは何か問題が起きたときの、トラブルシューティングを行う上で最も基本的な行為となります。
terminal history sizeコマンド
ヒストリバッファサイズはデフォルトで10コマンド(ルータ機種によってまちまち)まで保存する領域を確保しています。
しかし、ルータの設定を変更できる管理者が複数人いる場合など、showコマンドなどが多用されることで、バッファがすぐにいっぱいになってしまい、肝心な履歴が消えてしまうことがあります。
そのようなケースを防ぐため、環境によってはヒストリバッファサイズを増やしておいた方が良い場合もあるでしょう。
現在のヒストリバッファサイズはshow terminalコマンドで確認できます。
Router#show terminal Line 0, Location: "", Type: "" Length: 24 lines, Width: 80 columns Baud rate (TX/RX) is 9600/9600, no parity, 2 stopbits, 8 databits Status: PSI Enabled, Ready, Active, Automore On Capabilities: none ~ 省略 ~ Session limit is not set. Time since activation: 00:10:56 Editing is enabled. History is enabled, history size is 20. DNS resolution in show commands is enabled Full user help is disabled Allowed input transports are none. Allowed output transports are pad telnet rlogin. Preferred transport is telnet. No output characters are padded No special data dispatching characters
「History is enabled, history size is 20.」と書かれた行に着目します。
履歴を20件まで保持するように設定されていることを確認できます。
ヒストリバッファサイズを変更するには、特権モードからterminal history sizeコマンドを使用します。
Router#terminal history size ? <0-256> Size of history buffer Router#terminal history size 50
上記は、まずヘルプ機能でどれだけのヒストリバッファサイズを設定できるか確認し、そのあと、サイズを50件に変更しています。
正しく設定が変更されたかどうかの確認は、もう一度show terminalコマンドを使用すれば行えます。