CiscoスイッチにIPアドレスを設定する
スイッチはレイヤー2(データリンク層)で動作するネットワーク機器ですが、管理目的のためにIPアドレスを設定することができます。
スイッチにIPアドレスを設定する主な理由
- リモートからTelnetで接続しスイッチの設定を行う。
- VSM(Visual Switch Manager)によりブラウザからスイッチの設定を行う。
- SNMPプロトコルによりスイッチを管理する。
IPアドレスの設定
スイッチへのIPアドレスの設定はip addressコマンドで行えます。
ip addressコマンドはインターフェイスコンフィギュレーションモードで使用しますが、その際に指定するインターフェイスに注意する必要があります。
Switch(config)#interface vlan 1 Switch(config-if)#ip address 192.168.1.1 255.255.255.0 Switch(config-if)#no shutdown
ルータにIPアドレスを設定する場合は、IPアドレスを設定する物理インターフェイスを指定していましたが、スイッチの場合は、管理VLANに設定することになります。
管理VLANはデフォルトでは1になっています。
show vlanコマンド出力結果
Switch#show vlan
VLAN Name Status Ports
---- -------------------------------- --------- -------------------------------
1 default active Fa0/1, Fa0/2, Fa0/3, Fa0/4
Fa0/5, Fa0/6, Fa0/7, Fa0/8
Fa0/9, Fa0/10, Fa0/11, Fa0/12
1002 fddi-default act/unsup
1003 token-ring-default act/unsup
1004 fddinet-default act/unsup
1005 trnet-default act/unsup
VLAN1にスイッチに装着される全てのインターフェイスが参加していることが確認できます。
デフォルトゲートウェイの設定
IPアドレスを設定できるということは、デフォルトゲートウェイを設定することも可能です。
- ip default-gatewayコマンド書式
- (config)# ip default-gateway [デフォルトゲートウェイのIPアドレス]
Switch(config)#ip default-gateway 192.168.1.100
デフォルトゲートウェイを設定することにより、異なるネットワーク上に別のスイッチが設置してあるとき、そちらのスイッチとも通信できるようになります。
※管理VLAN(vlan 1)はあくまで管理用のVLANであるため、通常のデータパケットを流すのは適切ではありません。