ルータ名・バナーの設定
Ciscoルータにはルータの名前やバナーを設定する機能があります。
最も基本的な設定となりますが、CCNA試験に出題されることもあり、試験時にとりこぼすことのないようしっかり押さえておきましょう。
hostnameコマンド
ルータに名前をつけるには、hostnameコマンドを使用します。Router>enable Router#config t Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z. Router(config)#hostname ro-tokyo ro-tokyo(config)#
ルータ名(ホスト名)を設定すると、プロンプトが設定した名前に変わります。
hostnameコマンドで設定したルータ名は、そのルータ内でだけ意味を持ち、DNSなどの名前解決サービスには無関係です。
ルータの設置場所がわかるような名前をつけておくのが一般的です。
bannerコマンド
Ciscoルータにはバナーを設定する機能も備わっています。
バナーは、ユーザーがルータにログインしたときに表示されます。
ro-tokyo(config)#banner motd # Enter TEXT message. End with the character '#'. Tokyo Router A Network Administrator is suzuki TEL:03-****-**** # ro-tokyo(config)#
上記のようにbanner motdコマンドを使用すると、ルータにコンソール接続やTelnet接続を開始したタイミングでメッセージが表示されるようになります。
banner motdコマンドでは、バナーメッセージの入力かコマンドの入力かをルータに判断させるために区切り文字を指定する必要があります。
上記例では「#」を区切り文字として指定しています。
バナーメッセージの後にもう一度「#」を入力し、ルータにバナーメッセージの入力が完了したことを知らせてやることで、banner motdコマンドが完結します。
バナーメッセージにはルータの管理情報や警告などを表示するようにしておけば便利です。